MyBlog note

社内SE(予定)のひとりごと


ブログ開設 備忘録 ~第2回 レンタルサーバの準備(前編)~

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当サイト「MyBlog note」を開設するにあたり、実施した作業を記載します。
全ての作業を一度に記載すると大変なので全4回に分けて投稿する予定です。

0.投稿の流れ

 第1回 Webサイトが表示される仕組みの確認
 第2回 レンタルサーバの準備(本投稿)
 第3回 ドメインの設定
 第4回 WordPressのインストール

本投稿では、第1回 Webサイトが表示される仕組みでブログ開設に
必要な作業の1つとして挙げた「レンタルサーバの契約」について記載します。

1.レンタルサーバとは

レンタルサーバとは、サーバをレンタル(貸し出す)するサービスです。
通常、レンタルサーバを契約するとWebサーバやメールサーバとしての
機能を使用することができます。

レンタルサーバの特徴は次のとおりです。
(1)安価でサーバ及び周辺環境(ネットワーク等)の構築が可能
(2)24時間365日安定稼働
(3)専門業者が管理するため、サービス(セキュリティ対策、
   障害対策及びソフトウェア更新等)が充実

今回はブログ(Webサイト)の公開が目的のため、
Webサーバ機能を主として使用します。

2.レンタルサーバの種類

レンタルサーバの種類は次の4種類があり、
それぞれの特徴とメリット・デメリットをまとめます。

(1)共用サーバ(2)専用サーバ(3)仮想専用サーバ(4)クラウドサーバ
特徴1台の物理サーバを
複数のユーザで使用
1台の物理サーバを
1人のユーザで使用
1台の物理サーバ上に
複数の仮想サーバを構築し、
複数のユーザが使用
1台の物理サーバ上に
複数の仮想サーバを構築し、
複数のユーザが使用
メリット①管理・運用が容易
②低コスト
①カスタマイズ性が
 最も高い
②他ユーザの影響を
 受けにくい
①低コスト
②カスタマイズ性が高い
③他ユーザの影響を
 受けにくい
①カスタマイズ性が高い
②他ユーザの影響を
 受けにくい
デメリット①他ユーザの影響を
 受けやすい
②カスタマイズ性が
 低い
①高コスト
②管理・運用に
 専門知識が必要
①管理・運用に
 専門知識が必要
①従量課金制であり、
 コスト管理が難しい
②管理・運用に
 専門知識が必要
表1 レンタルサーバの種類

(1)共用サーバ
 1台の物理サーバを複数のユーザで共用して使用します。
 一般的にレンタルサーバという場合、共用サーバを指すことが多いです。

・メリット
 ①管理・運用が容易
  専門業者が管理・運用するため、サービスが充実しており、
  専門知識は不要です。

 ②低コスト
  4種類のレンタルサーバの中で最も安価に使用できます。
  企業や契約プランにもよりますが、数百円~数千円で使用できます。

・デメリット
 ①他ユーザの影響を受けやすい
  他ユーザと共用して物理サーバを使用するため、
  他ユーザが公開するWebサイトへのアクセス負荷が集中した場合、
  影響を受けます。

 ②カスタマイズ性が低い
  サーバのスケールは変更できないです。

図1 共用サーバのイメージ

(2)専用サーバ
 1台の物理サーバを1人のユーザで占有して使用します。

・メリット
 ①カスタマイズ性が最も高い
  1台のサーバを1人のユーザが使用するため、
  スケールを自由に決めることができます。

 ②他ユーザの影響を受けにくい
  1台のサーバを1人のユーザが使用するため、
  共用サーバのように他ユーザの影響は受けません。

・デメリット
 ①高コスト
  4種類のレンタルサーバの中で最も高価であり、
  企業や契約プランにもよりますが、
  数万から十万円程度かかります。

 ②管理・運用に専門知識が必要
  カスタマイズ性が高く、管理・保守等も
  自分で行うため、専門知識が必要です。

図2 専用サーバのイメージ

(3)仮想専用サーバ
 1台の物理サーバ上に複数の仮想サーバを構築し、
 複数のユーザが使用します。

・メリット
 ①低コスト
  専用サーバと比較し、
  安価で使用することができます。
  企業や契約プランにもよりますが、
  数千円程度から使用できます。
  共用サーバよりは少し高価です。

 ②カスタマイズ性が高い
  サーバのスケールは契約プランごとに
  決まっていますが、共用サーバと比較すると
  カスタマイズ性が高いです。

 ③他ユーザの影響を受けにくい
  仮想サーバごとに領域が分かれているため、
  他ユーザの影響は受けません。

・デメリット
 ①管理・運用に専門知識が必要
  カスタマイズ性が高く、管理・保守等も
  自分で行うため、専門知識が必要です。

 

図3 仮想専用サーバのイメージ

(4)クラウドサーバ
 1台の物理サーバ上に複数の仮想サーバを構築し、
 複数のユーザが使用します。

・メリット
 ①カスタマイズ性が高い
  契約プランごとにスケールの上限値が
  決まっていますが、設定可能な範囲内で
  自由にスケールを決めることができるため、
  仮想専用サーバよりもカスタマイズ性は高いです。
  また、サーバの処理負荷に応じて、
  自動的にスケールを変更する
  オートスケール機能が備わっています。

 ②他ユーザの影響を受けにくい
  仮想サーバごとに領域が分かれているため、
  他ユーザの影響は受けません。

・デメリット
 ①従量課金制であり、コスト管理が難しい
  使用したリソース・スケールに応じて
  請求料金が変化するため、
  コスト管理が難しいです。

 ②管理・運用に専門知識が必要
  カスタマイズ性が高く、
  管理・保守等も自分で行うため、
  専門知識が必要です。

図4 クラウドサーバのイメージ

※スケールとは
 スケールとは、サーバの処理能力であり、
 サーバの台数、CPU、メモリ及びストレージ容量を表します。

 サーバの台数を増やして分散処理により、
 処理能力を高めることを「スケールアウト」、
 CPU及びメモリ等の増設・性能向上により、
 処理能力を高めることを「スケールアップ」といいます。

 スケールアウトとスケールアップのどちらが適しているかは、
 サーバの処理内容によって異なるため、サーバごとに検討する必要があります。

3.レンタルサーバの選定

今回はブログ開設を目的としていますので低コストで管理・運用が容易な
共用サーバを使用します。

レンタルサーバを提供する企業は複数あり、
企業ごとに費用、容量及び機能等が異なります。

様々なサイトでレンタルサーバの比較を行っていますので
気になる方は調べてみてください。

私は学生時代に研究室でロリポップ、趣味でエックスサーバーを使用していたため、
今回はシェア率No.3のさくらインターネットが提供するレンタルサーバを使用します。
なお、日本におけるレンタルサーバはシェア率は次のとおりです。

図5 レンタルサーバのシェア率(2023年)

引用元:2023の日本でのウェブホスティングのマーケットシェア

4.次回について

次回は「第2回 レンタルサーバの準備(後編)」ということで、
今回選定したさくらインターネットのレンタルサーバの契約までの
作業について記載します。


“ブログ開設 備忘録 ~第2回 レンタルサーバの準備(前編)~” への1件のコメント

  1. […] 本投稿では、第2回 レンタルサーバの準備(前編)で選定したさくらインターネットのレンタルサーバの契約手順について記載します。 […]

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